鼻プロテーゼ抜去後の変形について

7年前に入れたプロテーゼを抜去する場合について教えてください。手術するまえの元の鼻と、全く同じに綺麗にもどることは可能なのでしょうか? 
変形やその他リスクを詳しく教えてください。

A プロテーゼを抜去する方法は、鼻腔内の7-8mmほどの小切開から行います。
抜去することで手術する前の鼻とほとんど同じ形に戻ることが多いと思われますが鼻先の軟骨を入れる手術の際に切ってしまっていたり、L型プロテーゼにより鼻先の軟骨を押し潰してしまうことによる軟骨の変形が残ることがたびたび見られます。鼻先が上を向いてしまい、鼻の穴が正面から見えやすくなることもしばしばです。
こういった場合、軽微な変形ならそのまま放置する方が多いようですが、変形がやや目立つ場合は修正術が必要となります。修正は自分の軟骨を用いた鼻中隔延長術、脂肪や筋膜などの移植術によって改善を図ります。

鼻プロテーゼ抜去の同時ヒアルロン酸注入について

プロテーゼを入れて20年以上経ってます。
どんどん、皮膚が薄くなって形が出てきてます。
早く除去と思っております。
その後、なるべくそのままの高さをキープしたいのですが、これ以上鼻の中に異物を入れるのは嫌で、
こちらでは、除去をした後にすぐ注入できるとHP載ってましたが、他医院は3週間から1ケ月経たないと注入できないとのこと。
大丈夫なのでしょうか?

A 当院ではプロテーゼ抜去術と同時にヒアルロン酸の注入をおこなっておりますが、まったく問題はございません。
プロテーゼの大きさに応じ、術前に注入量を決めておき、手術中にプロテーゼを取り除いた空間にヒアルロン酸注入をおこないます。

ただし、プロテーゼの入っている状態とは異なりますので、術前とまったく同じ高さに整えるというのは難しい場合がございます。
この手技によりプロテーゼ抜去後に急に鼻が低くなるという見た目の問題が解消できます。
1週間後の抜糸の際にはおおまかな腫れはひいておられますので、万一物足りなければこの時点以降で鏡を見ながらの追加注入をおすすめしております。

プロテーゼを1年半前に入れました。

1年半前に鼻にプロテーゼを挿入しました。

最近になって鼻の先が丸くなってきたような気がします。

鼻尖縮小を考えていますが、プロテーゼを入れた後に鼻尖縮小の施術を受けることはできるのでしょうか?また、プロテーゼを入れてから鼻先が丸くなるといった経年変化はよくあるのでしょうか?

 

A
プロテーゼを入れている状態でも鼻尖縮小術は行うことができます。
プロテーゼを入れてから鼻先が丸くなることがあるのか?ということですが、考えられる理由として、鼻先にプロテーゼが入ったために、もともと鼻先に存在する鼻翼軟骨が押されて変形し、先端のプロテーゼの脇に鼻翼軟骨が押出されて余計に丸く見えているということは考えられます。
その場合の修正としては、プロテーゼの除去、入れ替え、または加工を行いながら、鼻先へ鼻中隔延長術を行い、より自然な形態に修正する方法があります。

 

鼻のプロテーゼについて

I型プロテーゼとL型の違いについて教えてください。
安全性が高いのはどちらでしょうか?

I型とL型のメリットデメリットはなんでしょうか?

A 
I型プロテーゼは鼻根部から鼻尖手前までをプロテーゼで高くする方法です。
通常鼻先には異物が入りません。
L型プロテーゼは鼻根部から鼻先までプロテーゼが入ります。
安全性の観点からは、I型プロテーゼの方が、鼻先に異物が無い分安全と考えます。
L型プロテーゼは鼻先に異物が入り鼻の高さを高くする、細く見せるため、どうしても鼻先の皮膚が薄くなります。
内部に異物がある状態で皮膚が薄くなると露出の危険性も生じます。
L型プロテーゼは比較的簡単に鼻先まで高くできるという利点があり、慣れた先生が行う限り問題が無いと思われますが、うまく入れないと鼻先が上に上がって見える、不自然に鼻先が尖り過ぎる、鼻の穴が丸くなり、鼻の穴から鼻先までの大きさが強調される、触るとぐらぐら動くなどの問題点も生じることがあります。
当院ではL型プロテーゼは一切用いておりません。
鼻先を高くしたい場合は鼻中隔延長術を選択しています。

 

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