鼻中隔延長は耳の軟骨を用いますか?

前向きは鼻柱を少し下に下げたいのと、横顔は鼻尖を前向きに尖らしたいのですが、鼻中隔延長とは、鼻柱にも鼻尖にも耳の軟骨を入れるのですか?

A 当院では通常、鼻柱、鼻尖ともに耳介軟骨を移植して鼻中隔延長術を行います。ただし耳の軟骨が変形している、量的に強度的に不足している、以前の手術で耳の軟骨を使っているなどの場合には、肋軟骨の使用を考慮いたします。稀に鼻中隔軟骨も用いることがあります。

自家組織(軟骨移植)による隆鼻術は可能でしょうか?

眉間プロテーゼ+軟骨移植(鼻筋にもプロテーゼを使用せず、鼻筋も鼻先も軟骨移植で)というような組み合わせの手術は可能でしょうか?

A 当院では異物を使わず、自家組織のみでの隆鼻術もおこなっております。移植材料は耳介軟骨や肋軟骨になります。鼻先は鼻中隔延長術によって自家組織のみで鼻先が高くなります。通常眉間から鼻背にかけてはプロテーゼを用いますが、ご希望に応じ自家組織(軟骨移植)によって施術可能です。

鼻背部軟骨移植術はどちらの軟骨を採取し用いますか?

鼻中隔延長と同時に鼻背部軟骨移植術もしていただきたいのですが、鼻背部軟骨移植術は、どこの軟骨を採取するのでしょうか? 

A 鼻背部軟骨移植術は通常鼻中隔延長術に用いる軟骨と同じ軟骨を用います。鼻中隔延長術が耳介軟骨なら鼻背部軟骨移植術も耳介軟骨を用いて行っております。鼻中隔延長が肋軟骨なら、鼻背部軟骨移植も肋軟骨を用います。
 ただし稀なパターンとして、鼻背にそれほどボリュームが必要ない場合、かつ鼻翼軟骨の一部を切除した場合にのみ、鼻翼軟骨を鼻背部軟骨移植術に用いることがあります。

耳の軟骨採取部について

耳介軟骨を採取する手術において、手術が終わって何週間後に美容室で頭を洗われても平気ですか?
耳裏をゴシゴシされても平気ですか?

A 洗髪はギプスが外れる術後5日程度で可能になります。
耳の傷をゴシゴシされても平気なのは術後3~6か月以降が良いかと思われます。
ソフトに石鹸をつけて撫でる程度は術後1週間から許可しております。

鼻整形モニターについて

小鼻縮小と、耳介軟骨移植のモニター希望なのですが、もし審査が通った場合、二つとも同じ日に受けることは可能でしょうか?

A 基本的に鼻のすべての手術を同日に施術可能と考えております。鼻先、鼻翼ともに同時に形成が可能です。

鼻中隔延長術の際の採取軟骨について

私は過去に鼻尖形成・縮小を行っていて耳の軟骨を少し使っています。
また鼻中隔軟骨も小さいらしく頼りないそうです。
なので、鼻中隔延長をするのに肋軟骨を覚悟しておりましたが、どうしても心理的に胸の下を切るのに抵抗があります。

A 以前の手術で耳介軟骨を一部使っているとのことですが、使っている場所によってはまだ耳介軟骨によって鼻中隔延長術が十分に可能な場合もございます。耳珠軟骨、耳甲介舟などからも利用可能な場合がございます。
 もしも耳介軟骨が不足し難しい様ですと、当院では肋軟骨を用いる方法で鼻中隔延長を行うことが多いのですが、肋軟骨を用いたくない場合には、鼻中隔軟骨と耳介軟骨とを組み合わせて行います。

鼻背部軟骨移植術はどこから軟骨採取し移植しますか

鼻背部軟骨移植術は耳の裏の軟骨を移植する方法ですか? それとも鼻の内部の軟骨を移動させる方法ですか?

A 鼻背部軟骨移植術に関しましては、通常耳介軟骨もしくは肋軟骨を採取し手術を行っております。場合によっては鼻翼軟骨を用いる場合もあります。鼻先と鼻骨下端のハンプ部分のギャップや陥凹を埋める目的に鼻背部に軟骨移植いたします。

鼻先の高さを残しながらプロテーゼが浮いてきているのを修正したい

去年の夏に鼻プロテーゼ+鼻中隔延長術+鼻尖縮小手術をしました。
最近になってプロテーゼが浮いてきたような感じがします。
なので、除去したいのですが手術した病院に相談したところ、鼻中隔延長術と鼻尖縮小術をしているから抜くと鼻先だけ高くなり不自然になると言われてしまい悩んでいます。(高さや形は気に入っているのであまり変えたくないです)
鼻中隔延長術と鼻尖縮小術の手術をしていると、こちらの病院で修正はできないのでしょうか?

A 鼻中隔延長術+鼻プロテーゼ+鼻尖縮小術後にプロテーゼが浮いてきてしまったので取り出したいということですが、当院での修正方法は、
①プロテーゼを抜去したのち、浮きにくいゴアテックス製プロテーゼへの入れ替えを行う方法、
②プロテーゼを抜去したのち、鼻背部に耳介軟骨移植を行い、鼻先からの流れを整え、必要に応じ鼻根部、眉間はヒアルロン酸などの注入を行い高さを維持するなどの方法が考えられます。
これらの方法であれば鼻先の形はそのままで手術を行うことができます。

鼻の手術を複数回受けているが、鼻中隔延長術は可能でしょうか?

私は、20年ほど前、L型プロテーゼによる隆鼻術を受けました。
元来鼻根部が低く、眉間部が張り出していたため、眉間の張り出しに合わせて鼻根部および鼻全体を高くすることを望んで手術を受けた次第です。
段階的に3度にわたって隆鼻術を受けましたが、3度目に右の鼻孔に変形が生じたため、耳介軟骨皮膚移植術にて修正しております。
年月の経過と共にプロテーゼの石灰化によるしこりが生じ、2年前に、L型シリコンの先端に右耳から採取した耳甲介軟骨を乗せたプロテーゼに入れ替えました。
しかし、感染と思われる炎症のため抜去、I型プロテーゼ+鼻先軟骨移植(左耳甲介軟骨)を行いましたが、高さが低くなり、鼻先が太くシャープさに欠けた感じがします。
個人的にはL型を入れていた時の方が形は気に入っております。

 最近、貴院のホームページにて鼻中隔延長術という手術のあることを知り、肋軟骨による手術を受けたいと考えるようになりました。
また、鼻根部から鼻尖部にかけてもう少し高くすること、鼻尖部をもっと尖らせることを希望しております。
そこでお伺いしたいのですが、
・鼻孔縁及び鼻先に軟骨が移植されている状態、右の鼻孔に変形、瘢痕がある状態で、本手術を受けることは可能でしょうか。
・軟骨移植は時間の経過とともに変形あるいは吸収されていくと聞いたことがあるのですが、手術結果の安定性はどうなのでしょうか。
鼻背部に移植した場合と、鼻中隔延長に使用した場合とでは血流の関係などで術後の変形、吸収に差があるのでしょうか。
・現在両耳にはあまり軟骨が残っていない状態ですが、その場合でも鼻尖形成は可能でしょうか。あるいは肋軟骨にて鼻尖形成もできるのでしょうか。

A
 
鼻の手術を繰り返していらっしゃるご様子ですが、鼻中隔延長術は肋軟骨によって十分に可能です。内部の瘢痕がきつい場合、皮膚の伸びもあまりよくないため、伸ばせる限界はあります。組織の血流が悪くなっていると推察されますので、感染の可能性も通常よりもやや高くなります。
鼻中隔延長術は自家組織移植のため、一度生着したものが吸収され変形することはほとんどないと考えております。当院のこれまでの実績からも数年で変形した、吸収されたと思われる症例はありません。

鼻の手術を6回受けています。鼻先が凸凹しているので修正したい。

私は6回鼻の手術をしています。
ゴアテックスを入れ肋軟骨による鼻中隔延長をしていたのですが、気に入らず細めのプロテに替え鼻尖縮小などをして全体的に小ぶりにする手術をしました。
もう少しで術後3カ月になるのですが鼻頭というか、鼻尖部分が凸凹になっていて影っぽく黒くなっています。
鼻頭の軟骨も細く白くボコッと出ている様に見えます。
このような場合、修正はどのような手術法ができますか?

A オープンアプローチから鼻尖の状態をしっかり把握し、出すぎている部分は削り、不足部分には耳介軟骨、真皮脂肪や筋膜などの組織移植する方法が考えられます。術式名としましては鼻尖形成術になります。

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