鼻翼修正術

外傷や鼻翼縮小術などで生じた鼻翼(小鼻)の変形を修正する手術です。鼻翼の左右差、小さすぎ、まだ大きすぎ、形の不具合などを修正します。
皮膚あるいは瘢痕の最小限での切除、皮膚軟部組織の皮弁による移動、皮膚軟骨複合組織や軟骨移植などにより鼻翼の形を可能な限り自然に近づけるよう形成します。

プリモのこだわり

  • 瘢痕や皮膚の切除、皮弁による移動を最適に行います。
  • 組織欠損に応じ軟骨移植、皮膚軟部組織複合移植などを組み合わせます。
  • 手術は静脈麻酔を使用し、意識、痛みのない状態で行います。

方法


形態の回復を目指すため、皮膚および瘢痕の一部を必要最小限切除します。
鼻翼(小鼻)に組織欠損がある場合、皮膚や軟部組織の皮弁による移動、あるいは皮膚、軟部複合組織、軟骨などを移植し鼻翼の形を整えます。
移植組織を安定化するために適切な縫合固定を行います。この際、頬深部を剥離し、鼻翼基部にcinching縫合を行うことで、傷への緊張を緩め、瘢痕を最小限にすることができます。
鼻翼、鼻孔縁形態安定の目的に鼻孔レティナーを固定し手術を終了いたします。

症状

美容外科手術後の鼻翼変形の代表的症状のひとつは、鼻孔縁のノッチング(notching)という角のある形です。

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鼻孔縁のノッチング(青矢印)を伴った鼻翼変形はteardrop deformityとも言います。鼻翼内側部分で切除デザインを誤ると生じる変形です。鼻翼のコーナー部分で切除し縮小を図る本邦で多く用いられている鼻翼縮小術で時々生じる変形です。これを予防する方法としては我々が開発した小三角弁を用いた鼻翼縮小術がとても有効です。

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他にも鼻翼顔面溝(黄色部分)が不明瞭になる。鼻翼が平坦化する(青矢印)などが代表的症状です。鼻と顔とのバランスが悪くなり、違和感を与える原因となる可能性があります。これらの症状は鼻翼縮小術の際に組織を欲張って切除しすぎた時に生じる変形です。鼻翼変形に対する修正方法の報告は世界的にみても非常に少なく、鼻翼縮小術を行う際には控えめにしなければならないと記載がある論文や教科書が多い現実があります。これらの変形に対する治療としては、当院では積極的に失われた組織を補い再建する方法を用いております。

第105回日本美容外科学会にて発表した方法

上記症状を修正するために当院では耳介軟骨移植術を柱とした美容外科的治療を行います。必要に応じ皮弁形成術、皮膚軟骨複合組織移植術を用い変形した鼻翼形態を修正いたします。

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移植する軟骨採取部位は耳甲介腔および耳甲介舟が選ばれます。この部位が何等かの理由で採用できない場合、耳介軟骨の他の部分も利用することが可能です。

耳甲介舟からの移植片はやや直線的で、軟骨がしなやかなため5-0 Nylon糸を用いたカーブ状軟骨移植片に形成します。

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ノッチングを伴い、平坦化した鼻翼に対する症状を緩和する修正方法は

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鼻翼外側の皮膚に余剰がある場合、その部分を利用し局所皮弁形成術を用います。余剰皮膚がない場合には皮膚移植術、皮膚軟骨複合組織移植術などが考慮されます。上記イラストは鼻翼外側からの局所皮弁を用い鼻腔内へ皮弁を移動させノッチングを修正する際のイラストになります。

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鼻翼の丸みを形成するために、耳介から採取した軟骨を鼻翼皮下ポケットへ移植します。耳甲介腔の軟骨が、鼻翼のカーブと合いやすく、軟骨の強度もあるため用いられます。耳甲介腔の軟骨が無かったり、同時に行う手術で使用する場合などには、耳甲介舟やその他の耳介軟骨を採取し、軟骨片を5-0 Nylon糸によるマットレス縫合によって丸みを作りカーブ状軟骨移植片を作成し、鼻翼皮下のポケットへ移植します。
これにより不明瞭だった鼻翼顔面溝がはっきりとし、平坦化していた鼻翼も自然な丸みが再建されます。
必要に応じ3-0 PDSを用いた引き寄せ縫合(cinching suture)を用い鼻翼幅の調整を行います。

Q&A

  • 手術後の腫れはどのくらいでひきますか?
  • 手術後約1週間で初期の腫れはひいてしまいます。
  • お化粧はいつからできますか?
  • 鼻翼の手術後、通常術後7日目で抜糸を行います。抜糸後翌日より化粧を行うことができます。
  • 手術は痛いですか?
  • 当院では鼻の手術は基本的に静脈麻酔で行っております。手術中は覚醒しませんので、痛みや恐怖感を感じることはありません。局所麻酔下での手術を希望される場合、ブロック麻酔を併用し、できるだけ麻酔を打つときの痛みも最小限となるようにいたします。
  • 傷は目立ちますか?
  • 鼻翼修正術は、小鼻の縁(鼻翼基部)に沿って切開しますので、小鼻の付け根に傷が残ります。当院はすべての縫合を、吸収性糸を用いた形成外科的縫合できちんと行うため、術後の傷跡は目立ちにくく綺麗に仕上がります。
  • 後戻りすると聞きましたが本当ですか?
  • 術後早期に多少の後戻りがみられる場合がありますが完全に戻ることはありません。当院で行う鼻翼修正術は、皮膚、軟部組織、複合組織、軟骨などを適切に切除、移動、移植するため、一度安定した形が後戻りすることはありません。早期の後戻り予防のためにもレティナーを使用いたします。

料金

※表示金額は税抜価格となります。
鼻翼修正術 350,000円〜

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術後経過・リスク・副作用・合併症

術後経過について

手術後の腫れ
7日程度で初期の腫れは引いていきます。仕上がりは約6ヶ月です。上口唇や頬が術後早期に腫れることがあります。
手術後の内出血
ごく稀にでることがあります。内出血により鼻周囲、頬などが黄色っぽくなります。個人差はありますが、通常1~2週間で自然に吸収され消失いたします。
手術後の違和感
手術後は鈍い痛み、違和感を生じることがあります。笑った時のつっぱり感は1~2ヶ月で組織がなじみ改善していきます。
鼻出血
手術後、稀に鼻出血がみられることがあります。傷が落ち着くまでは、鼻の穴に指などを入れないようにして下さい。
鼻の感覚が鈍くなる
術後、鼻の感覚が鈍くなることがありますが、多くは一時的です。

リスク・副作用・合併症について

手術後の鼻の左右差
人の身体は元々左右差があるため、完全な左右対称を得ることは困難です。状態により手術で修正可能な場合、切除、あるいは再移植などの修正手術を行います。
鼻づまり
手術後まれに鼻づまりが起こりますが、通常腫れが引くとともに改善いたします。改善しない場合には外科的治療で改善を図ります。
感染
稀ですがどのような手術でも感染のリスクがあります。感染が起きた場合、抗生剤による治療や、膿がたまっている場合は小切開排膿を行い、感染源の摘出が必要となる場合があります。組織不足の生じた場合には皮膚や複合組織、軟骨などの再移植を行い修正いたします。
傷跡
小鼻の付け根(鼻翼基部)に沿って傷が残ります。体質、術後ご自身での管理のまずさ、皮脂腺などの影響から傷がやや目立つことがあります。手術で修正可能な場合、傷跡修正手術を行います。
鼻翼部が丸く感じる
手術後鼻翼部が術前よりも丸く感じることがあります。必要に応じ外科的修正術等を行います。
鼻翼部が厚くなる
手術後、組織移植などによって鼻翼部が術前よりも厚く感じることがあります。必要に応じ外科的修正術等を行います。
鼻翼部が硬くなる
手術後鼻翼部が術前よりも硬く感じることがあります。必要に応じ外科的修正術等を行います。

起こりうる可能性のあることを列挙しております。
当院ではこれらの症状を起こさないよう、それぞれについてしっかりと対策をとり、細心の注意を払い施術を行っております。
万一症状が起きた場合にも対処法をご用意しております。症状の改善を図るよう全力で診療を行います。