薄いL型プロテーゼの影響について

3年半前に某チェーン医院にて鼻にL型プロテーゼを入れました。担当医は「薄いプロテーゼだから悪影響はない」と言っていましたが、そのような事例もあるのでしょうか?それともプロテーゼを入れた人は100%悪影響が出るのでしょうか?

A   薄いプロテーゼほどいろいろなことに対し悪影響は少ないと考えます。最近のプロテーゼであれば、おそらく材質により健康被害がでるという可能性は低いのではと考えます。
 ただし、薄いプロテーゼでも多少皮膚が薄くなったり、中の軟骨を障害するという可能性はあります。プロテーゼの入れた位置によっては鼻先が上向きに感じることもあるかもしれません。また感染というリスクは常に0%ではございません。

将来的なプロテーゼの入れ替えについて

鼻を高くしたいのですがプロテーゼを使用した施術を希望しています。一つ伺いたいのですがプロテーゼを入れてまたいつか入れ替えなければならないのでしょうか?
一回で済ますことは可能ですか?

A  一般的にプロテーゼはシリコンという材質でできております。基本的に一度入れたものは入れ替えの必要はありませんが、10年、20年と入れている間にプロテーゼ周囲に形成される被膜が石灰化をきたし硬くなることがあります。その場合、気になる方は入れ替えを行うことがありますが、あまり気にならない程度であればずっと入れていても問題はありません。
 当院で多用するプロテーゼにゴアテックスという素材があります。この素材はシリコンよりも被膜形成が少なく、そのため石灰化も少ないと考えられています。ゴアテックスの場合、シリコンよりも入れ替えが必要となる可能性は低いと思われます。

プロテーゼの石灰化について

7年前に隆鼻術をうけL型のプロテーゼが入っています。自分としては鼻をもう少し高くしてダンゴっ鼻をなおしたいです。ただ 入れ換えがとても不安です。石灰化したかどうかもよくわかりません…石灰化するとどうなるんですか?その他隆鼻術入れ換えのリスクとプロテーゼを挿入する事によるリスクを教えて下さい。

A シリコンプロテーゼがの周囲が石灰化しますと、プロテーゼの硬さが増した感じになったり、皮膚からざらざらとした感触を触れたりします。長期間経過すると石灰化部分が盛り上がって変形してくることもございます。
 シリコンプロテーゼという異物に対する反応結果、被膜(カプセル)が形成され、そこに長い間にカルシウムが沈着し石灰化がおこります(通常10年以上経過する頃から少しずつ発生すると言われています)。気にならなければ多少石灰化したからといって必ずしも入れ替えの必要はございません。
 鼻先を高くすることでだんご鼻の改善は期待できます。その場合は自分の軟骨を用いる鼻中隔延長術で行うことになります。自家軟骨で行う鼻中隔延長術はL型プロテーゼによる無理な隆鼻術よりも安全で、長期的にも石灰化のリスクはないと思われます。鼻中隔延長術で鼻先を高くした場合、眉間から鼻背にかけてはI型プロテーゼを用いることが多いようです。その場合、当院ではゴアテックスという素材のプロテーゼを用いております。ゴアテックスはシリコンに比べカプセル形成が軽度と言われておりますので、結果石灰化のリスクも少なくなる可能性があります。

 

鼻中隔延長術に伴う軟骨の吸収の可能性について

鼻中隔延長術で起こるリスクのことですが、何年か経って移植した軟骨が吸収されて元に戻ってしまうケースはあるのでしょうか?
またプロテーゼを挿入して何年か経つと鼻先が赤くなってしまうということはあるのでしょうか?

A 鼻中隔延長術手術後に何年も経過して移植軟骨が吸収されて元に戻った症例はこれまでに経験がありません。何年も経過していれば軟骨は完全に生着して安定していますのでまず吸収されることはないと考えています。
 プロテーゼを入れて鼻先が赤く
なってしまうというのは、L型プロテーゼを入れた場合に起こりえるトラブルです。
 鼻
中隔延長術ではプロテーゼはI型を用いるのでプロテーゼが原因で鼻先が赤くなることはありません。ただし、鼻中隔延長術によって鼻先を伸ばす場合、皮膚が薄くなることはありますが、異物が原因で薄くなるよりも格段にリスクは少ないと思っております。軟骨は生きた組織であり、周囲に血行がありますので、万一の損傷の際にも創傷治癒機転が働きます。延長が原因で皮膚に穴が開いた症例はこれまで経験がございません。

アクアミド除去について

アクアミド除去後、プロテ-ゼ挿入かヒアルロン酸は可能ですか?

A  アクアミド除去するには鼻腔内から吸引除去する方法がありますが、100%すべてのアクアミドを除去できるわけではありません。
他に、open approachにより直視下に除去する方法の方が確実です。
しかし、いかなる方法でも100%除去することは難しいと思います。

除去の手術と同時にプロテーゼを入れることは可能です。ひとまず腫れが引くのを待って入れるのも良いと思います。
ヒアルロン酸注入を行う場合は、アクアミド除去後に、腫れが引くのをしばらく待ってからヒアルロン酸を注入する方が、形が整えやすいと考えます。

人にばれにくく鼻を高くしたい

鼻が低くて悩んでおります。プロテーゼによる
隆鼻術を受けたいです。3ミリか4ミリにしたいかと思います。高さはミリ単位でか
なり差異は有りますか?職業柄、整形がバレたくないです。

A プロテーゼによる隆鼻術ですが、3mmと4mmの差は僅かですがそのまま形態に現れると思います。
高さも鼻根部から鼻背までどのあたりをどのくらい高くするかは術前の希望を伺い調節していきます。

職業柄整形ばバレたくない方は多いですね。
隆鼻術は鼻の穴の中からのみの切開なので傷は表には残りません。
ゴアテックスという素材のプロテーゼを使用しますので、シリコンよりも辺縁が出にくく自然でばれにくくなります。

手技的には、プロテーゼはまっすぐに入れるためプルアウト固定という特殊な方法で固定します。皮膚に糸を出しますので、針穴のみ少しだけ赤みがありますが、メイクで簡単にごまかせると思います。

また当院ではプロテーゼがしっかりと安定するよう骨膜の下に入れるのでポケットを作成する際の腫れは鼻と目の周囲にも少し影響します。腫れ、内出血を最小限にするために、特殊なドレーンを用いておりますので、それらはおよそ1週間で落ち着いてきます。
隆鼻の程度をマイルドにすればするほど気付かれる心配は減少すると思いますので希望を伺いながら高さは微調節可能です。

プロテーゼを1年半前に入れました。

1年半前に鼻にプロテーゼを挿入しました。

最近になって鼻の先が丸くなってきたような気がします。

鼻尖縮小を考えていますが、プロテーゼを入れた後に鼻尖縮小の施術を受けることはできるのでしょうか?また、プロテーゼを入れてから鼻先が丸くなるといった経年変化はよくあるのでしょうか?

 

A
プロテーゼを入れている状態でも鼻尖縮小術は行うことができます。
プロテーゼを入れてから鼻先が丸くなることがあるのか?ということですが、考えられる理由として、鼻先にプロテーゼが入ったために、もともと鼻先に存在する鼻翼軟骨が押されて変形し、先端のプロテーゼの脇に鼻翼軟骨が押出されて余計に丸く見えているということは考えられます。
その場合の修正としては、プロテーゼの除去、入れ替え、または加工を行いながら、鼻先へ鼻中隔延長術を行い、より自然な形態に修正する方法があります。

 

鼻筋がなく、ほぼ平らです。

私はメガネをかけても落ちてくるほど鼻筋がなく平らです。
昔ボクシングをしていた時に鼻の骨を2度折ったことがあるのですが、

その時治療のせいか、鼻筋もまがっています。

美容整形で鼻筋をまっすぐにして自然に鼻筋を通すことはできるでしょうか?

 

A
鼻筋がなく平らということで、隆鼻術によって鼻筋を作ることが可能です。
曲がった鼻筋は整鼻術により真っ直ぐに整えますが、低い場合には隆鼻術のみでもある程度真っ直ぐ見えるように改善ができるかもしれません。
手軽な方法としてはヒアルロン酸などを注入するなどもございます。
プロテーゼを用いた隆鼻術の効果は永続し、形態もより自然で満足度は高いと思われます。

 

 

鼻尖縮小という手術をしたけれど…

私はかなり鼻が低く、思い切って鼻尖縮小の手術を受けました。

気持ち鼻先が少しは高くなったような気がしますが、全く周りには気付かれません。
耳介軟骨を入れる手術はあまりしたくありません。(体のほかの部位から軟骨をもってくるというのが怖いので)

耳の軟骨を入れずに鼻先をスッとさせる方法はありますか?

 

A
鼻が低く丸い場合は、鼻尖縮小術を行うとより一層バランスが悪くなる可能性があります。
スッとした印象を得るには高さが必要と考えます。
低い鼻は高くすることで標準的な(理想的な)鼻の大きさになると考えます。
また高くなることで細くもなりますのでスッと鼻筋が通った印象に近くなります。

簡単に鼻先を高くする方法としてはL型プロテーゼを用いる方法がありますが、鼻先の皮膚が薄くなることで露出の危険が増すこと、拘縮で上を向いた形になることがあること、やや人工的に見えることがあるなどの理由から用いておりません。

当院では鼻先を高くしたい場合には自家組織による鼻中隔延長術を用いております。
延長は耳介軟骨、鼻中隔軟骨、肋軟骨などを用いますが、耳や肋軟骨に抵抗がある場合は、鼻中隔軟骨を用いる事である程度目的が達成できる可能性があります。

 

 

 

鷲鼻にしたいと思っています。

鼻筋を外国人のようなきれいな鷲鼻にしたいのですが、方法としてはプロテーゼを挿入する手術になりますか?I型やL型のプロテーゼでは、鷲鼻にならないような気がするのですが、そのような手術例があったら教えてください。

 

A
鷲鼻を形成する術式はやはりプロテーゼを用いる隆鼻術になります。
当院ではL型プロテーゼは用いておりませんので、I型プロテーゼで形成を行います。
シリコンプロテーゼでも可能ですが、当院ではゴアテックスを用いて鷲鼻を作成しています。

 

 

6 / 7167