鼻背のラインについて
鼻根部から鼻尖にかけての鼻背のラインも好みがわかれるところです。鷲鼻のようなラインが好きな方、まっすぐのラインが好きな方、少し反った鼻筋が好きな方、それぞれ好みに応じ鼻背部の形態をプロテーゼの調節で達成します。
鼻先の突出(Tip projection)について
鼻先の突出をどの程度にするか、Tip defining pointと鼻背ラインとの関係は理想の鼻の形態を考える際に大切なポイントのひとつです。術前に鼻先の位置、形がどのような位置関係なるのが好みか一緒に考えることは大切です。
Nasofacial angle
眉間とアゴ先を結んだ線をfacial planeと呼びますが、鼻背ラインがfacial planeとなす角度をnasofacial angleといいます。理想的な角度は36~40°とされています。
Nasofrontal angle
鼻根部と眉間を結ぶ線と、鼻根部と鼻先(Tip defining point)を結ぶ線のなす角度をnasofrontal angleといいます。理想的な角度は115~130°とされています。
Nasolabial angle
鼻柱に沿った線と上口唇に沿った線とのなす角度をnasolabial angleといいます。理想的な角度は、男性の場合90~100°、女性の場合100~110°とされています。
Angle of divergence
鼻翼軟骨の中間脚がなす角度をangle of divergenceといいます。中間脚の間の距離をinterdomal distanceといいます。鼻先の丸さ、幅を調節する際に、鼻翼軟骨の中間脚の位置と間の距離、なす角度を意識する事は大切です。鼻先の細さをinterdomal sutureあるいはintradormal sutureなどで鼻翼軟骨を縫合し鼻先の形を調節します。
Columella-lobule angle
内側脚は鼻柱部分と鼻翼部分に分けられます。鼻柱部分と鼻翼部分のなす角度をcolumella-lobule angleといいます。どちらの部分も小さかったり、角度があいまいになると鼻の形態として好ましくないとされています。columella-tip graftなどで形や角度を調節します。